木製柱(屋外)の修復(腐食・割れ・傷み・フェイク塗装)
こんにちは、修復時代の平です。
いつもは身近でよくある修復の様子をご紹介しておりますが、
今回は、ちょっと特殊な【木製の柱】修復の様子をご紹介いたします。
よくある事例だけでなく、こういった特殊な事例にもご対応しています!
といった参考にしていただければと思います♪
▼さて、今回修復するのは、“玄関ポーチ(屋外)の木製柱”です。
全体的に色あせ・傷みが目立ちますが、特にひどいのは柱の下の部分。
木が腐ってしまい、柔らかくボロボロの状態です。
腐食が表面だけなのか、芯材まで達しているのかを確かめるため、
柔らかい部分を指でむしり取っていきます。
今回、芯材は無事だったため、外側の腐食部分を取り除き、
柱の内側から出ようする湿気で表面の塗料が剥がれないようウレタン防水加工を施してから
パテで埋めて修復していきます。
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次に、他の部分の修復です。
どこまで修復したらよいか把握するため、
表面の旧塗膜を一部だけ剥離して、木の状態を確かめます。
通常、リペアの際は必要最低限の箇所のみ施工を行いますが、
今回は表面の塗膜もボロボロで、木の表面にも無数の割れが生じていたため、
全体的に補修が必要な状態だと判断しました。
そこで、柱全体の表面塗膜を剥がし、ペーパー掛けして素地に戻します。
割れている箇所はパテで補修します。
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次に木の色に塗装していきますが、その前に“目止め”を行います。
木は水が染み込みやすいため、素地に戻した木に直接塗料を塗ると、
塗料を吸ってしまいキレイに塗れません。
そこで、ウレタンサンジングシーラーという塗料を吹き付ける→乾いたら研ぐ→また吹き付ける・・・
という作業を、木が吸い込まなくなるまで何度も繰り返していきます。
これが“目止め”です。
時間も根気もいる作業ですが、こういった下処理の有無で仕上がりに大きな差が出ますので、
丁寧に丁寧に行っていきます。
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木が水を吸わなくなったら、ベースの下塗りをします。
一色で塗っただけだと、全体がのっぺりしていておもちゃのように見えてしまいます。
ですので、木の節や細かい割れなど、“フェイク”の模様を描いていきます。
数種類の筆や指、スプレーガンを使って、
細かい模様や節周りの色の濃淡を丁寧に出していき、よりリアルな質感に仕上げます。
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柱の下の方、鉄製の支柱も、
サビをペーパーでとってから下塗り・塗装します。
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仕上げに、全体にクリアーを2回に分けて吹き付けます。
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クリアーが乾いたら、完了です!!
節や割れの模様は、全て“フェイク”で描いています。
アップで見ても、本物同然の仕上がりであることがお分かりいただけるかと思います。
今回は、屋外にある木製の柱という特殊な事例であるうえ、
リペア作業にもかかわらず対象全体を修復いたしました。
普段であれば“必要な部分のみ”にとどめて修復いたしますが、
今回の事例のように、必要があると判断すれば全体の補修をご提案する場合もございます。
職人が現場ごとの状況を正確に見極め、
それぞれ適切な作業を行います!
特殊なものの修復についても、
修復時代までお気軽にご相談ください♪
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まずは修復時代までお気軽にお問い合わせくださいませ。